最終更新日: 2026-05-09
フォームの送信後に出す画面は、ただの「ありがとうございました」ではありません。
回答者に安心してもらう場所であり、次に何が起きるかを伝える場所であり、運用側がコンバージョンを正しく測るための場所でもあります。
でも、作り方を間違えると逆効果になります。
「送信できたのか分からない」「返信はいつ来るのか分からない」「資料をどこで受け取るのか分からない」。こうした小さな不安が残ると、せっかく送信してくれた人の気持ちが途切れてしまいます。
この記事では、フォーム送信後の完了画面とサンクスページの違い、用途別の文言例、次アクション、計測、FORMLOVAでの作り方を整理します。
フォーム改善全体の考え方を先に見たい場合は、入力項目、エラー、モバイル、完了画面まで一通り確認できます。この記事では、送信後の画面に絞ります。
まず結論 -- サンクスページは「安心」と「次の行動」を置く場所です
送信後の画面に入れるべき内容は、次の5つです。
1. 送信が完了したこと
2. 受け付けた内容の扱い
3. 次に何が起きるか
4. 回答者が今できる行動
5. 困ったときの連絡先
最小の文言なら、こうです。
送信が完了しました。
お問い合わせありがとうございます。
内容を確認のうえ、通常2営業日以内にご返信いたします。
確認メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダをご確認ください。
資料請求なら、少し変わります。
資料請求を受け付けました。
入力いただいたメールアドレス宛に、資料ダウンロードURLをお送りします。
届かない場合は、メールアドレスの入力間違い、または迷惑メールフォルダをご確認ください。
イベント申し込みなら、次の持ち物や日程確認が必要です。
お申し込みありがとうございます。
参加案内をメールでお送りします。
当日は開始5分前までに、案内メールに記載のURLからご参加ください。
大切なのは、送信後に回答者を放置しないことです。
完了画面は、フォーム体験の最後ではなく、回答後のやりとりの入口なんです。
完了画面とサンクスページの違い
フォーム送信後の表示には、大きく2種類あります。
| 種類 | 内容 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 完了画面 | フォーム内に短いメッセージを表示する | 問い合わせ、簡単な受付、社内フォーム |
| サンクスページ | 別URLのページへ移動する | 広告計測、資料請求、予約、イベント、購入前相談 |
Googleフォームでも、回答送信後に表示される確認メッセージをカスタマイズできます。短い受付完了メッセージなら、それだけでも十分な場面があります。
一方で、次のような場合は専用のサンクスページを用意したほうが扱いやすいです。
広告のコンバージョンを計測したい
資料ダウンロードや予約ページへ誘導したい
関連コンテンツを案内したい
複数フォームで送信完了URLを分けたい
フォーム送信後の行動を分析したい
完了画面は「送信できました」を伝える場所。サンクスページは「送信できました。次はこちらです」まで伝える場所。
この違いで考えると、必要以上に大きなページを作りすぎずに済みます。
用途別のサンクスページ文言例
ここからは、そのまま調整して使える文言例です。
問い合わせフォーム
問い合わせフォームでは、返信目安と確認メールの有無を明確にします。
お問い合わせを受け付けました。
内容を確認のうえ、通常2営業日以内に担当者よりご連絡します。
確認メールが届かない場合は、入力いただいたメールアドレスに誤りがある可能性があります。
お急ぎの場合は、下記の窓口までご連絡ください。
「返信します」だけだと、今日なのか、数日後なのか分かりません。必ず目安を書いてください。
資料請求フォーム
資料請求では、資料の受け取り方法を先に伝えます。
資料請求ありがとうございます。
入力いただいたメールアドレス宛に、資料のダウンロードURLをお送りしました。
メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダをご確認ください。
あわせて、導入事例もご覧いただけます。
この場合、サンクスページに導入事例や次の相談予約への導線を置くと自然です。ただし、押し込みすぎないほうがいいです。回答者は、まず資料がほしいから送信しています。
予約・相談フォーム
予約や相談では、確定か仮受付かをはっきり分けます。
ご予約の希望を受け付けました。
この時点では、まだ予約は確定していません。
担当者が日程を確認し、確定日時をメールでご連絡します。
ここを曖昧にすると、トラブルになりやすいです。
「予約完了」と書くなら本当に確定している状態だけにしてください。日程調整が残っているなら、「希望を受け付けました」「仮受付です」と書くほうが安全です。
イベント・ウェビナー申し込み
イベントでは、参加方法、当日の案内、キャンセル方法を置きます。
お申し込みありがとうございます。
参加URLと当日のご案内をメールでお送りします。
開始前日にもリマインドメールをお送りします。
参加できなくなった場合は、案内メール内の連絡先までお知らせください。
フォーム送信後の不安が少ないほど、当日の欠席や問い合わせも減ります。
サンクスページに置く次アクション
サンクスページには、何でも置けます。
だからこそ、置きすぎないことが大切です。
おすすめは、1つだけ主導線を決めることです。
| フォームの種類 | 主導線の例 |
|---|---|
| 問い合わせ | 返信目安、FAQ、緊急連絡先 |
| 資料請求 | 資料ダウンロード、導入事例、相談予約 |
| ウェビナー | カレンダー追加、参加URL、関連資料 |
| 採用応募 | 選考フロー、提出書類、問い合わせ先 |
| アンケート | 共有ページ、次回案内、特典受け取り |
「メルマガ登録も、SNSフォローも、別資料も、相談予約も」と並べると、どれも押されにくくなります。
送信直後の人にとって、今いちばん自然な行動は何か。
そこから逆算すると、サンクスページがすっきりします。
コンバージョン計測で気をつけること
サンクスページを作る理由の1つは、広告やアクセス解析の計測です。
ただし、送信完了URLを作っただけで正しく測れるとは限りません。
まず、重複計測を避けます。送信後ページを再読み込みするたびにコンバージョンが増える設計は危険です。フォーム側で送信成功イベントを出す、送信IDを使って重複を除く、計測対象のURLを限定するなど、運用に合わせて決めてください。
次に、全フォームを同じサンクスページへ送らないことです。
問い合わせ、資料請求、予約、採用応募をすべて同じURLで計測すると、あとから何が成果だったのか分かりにくくなります。
Google Analyticsでは、フォーム送信を意味のあるイベントとして測り、特定フォームの送信に絞ってキーイベントとして扱う考え方が案内されています。Google Tag Managerでも、フォーム送信トリガーを使う場合は、対象URLなどの条件で絞ることが推奨されています。
計測のためにサンクスページを作るなら、次の3点だけは最初に決めておくと安心です。
どのフォームの送信を成果にするか
送信成功だけを計測できているか
同じ送信が複数回カウントされないか
フォーム改善では、送信前の離脱も大切です。入力中のつまずきまで直したい場合は、フォームのエラーメッセージ例もあわせて確認してください。
FORMLOVAでサンクスページを作る
FORMLOVAでは、フォーム送信後の完了メッセージを設定できます。
リッチなサンクスページとして、テキスト、画像、ボタン、リンク、動画、区切り線を組み合わせる設計にも対応しています。回答内容に応じて表示するメッセージを変えたり、URLへリダイレクトしたりする構成も扱えます。
たとえば、チャットでは次のように頼めます。
問い合わせフォームの送信後画面を作ってください。
送信完了、通常2営業日以内に返信、確認メールが届かない場合の案内を入れてください。
最後にFAQページへのボタンも置いてください。
資料請求なら、こうです。
資料請求フォームのサンクスページを作ってください。
資料ダウンロードURLを案内し、導入事例ページへのリンクを1つだけ置いてください。
大切なのは、フォーム作成とサンクスページ作成を別作業にしないことです。
FORMLOVAでは、フォームの目的、入力項目、自動返信、送信後画面、回答後の運用を同じ流れで整理できます。自動返信メールの作り方と組み合わせると、回答者が「送れたか不安」と感じる時間を減らせます。
よくある失敗
最後に、サンクスページでよくある失敗をまとめます。
送信完了だけで終わる
「ありがとうございました」だけでは、回答者は次に何が起きるか分かりません。
返信目安、資料の届き方、予約確定の有無などを入れてください。
確定していないことを確定と言う
予約、見積もり、審査、採用応募では特に注意が必要です。
「受け付けました」と「確定しました」は違います。運用が追いついていない段階で確定表現を使うと、あとで修正コストが高くなります。
次アクションが多すぎる
送信後の画面は、広告ページではありません。
次にしてほしい行動を1つに絞るほうが、体験としても計測としても扱いやすいです。
計測だけを優先する
コンバージョン計測は大切です。
でも、回答者にとって分かりにくいリダイレクトや、読み込みの遅いサンクスページは本末転倒です。まず安心できる画面にして、その上で測ります。
まとめ
フォームのサンクスページは、送信後の小さな案内に見えます。
でも実際には、回答者の安心、次の行動、運用の抜け漏れ、コンバージョン計測をつなぐ重要な場所です。
まずは、送信完了、返信目安、次アクションの3つから整えてみてください。
そのうえで、資料請求、予約、イベント、採用応募など、フォームの目的に合わせて必要な案内を足していくと、過剰になりにくいです。
FORMLOVAでフォームを作るときも、入力項目だけで止めずに「送信後に何を伝えるか」まで一緒に考えると、フォーム体験が一段きれいになります。
執筆・確認情報
- 確認日: 2026-05-09
- 確認した主な公式情報:
- FORMLOVA仕様確認:
lib/form/types.tsとapp/form-render/[slug]/components/FormCompletionView.tsxのサンクスページ設定、ブロック表示、リダイレクト処理を確認しました。 - 注意: 計測タグや広告コンバージョンの実装は、利用中のサイト構成、CMP、同意管理、広告アカウント設定によって変わります。この記事は一般的な設計ガイドです。


