最終更新日: 2026-04-17
この記事はFORMLOVAのアップデート告知です。この記事では変更点を簡潔に紹介し、詳しい使い方は 営業メール自動検知の使い方、背景や設計思想は なぜ営業メール自動検知を作ったのか を参照してください。筆者はFORMLOVAの開発チームに所属しています。
フォームに届いた回答をAIが自動で分類し、営業メールを見分ける機能をリリースしました。全プラン無料で提供開始です。
フォームサービスで回答内容をAIが分類する取り組みは、私たちが調べた限り業界初です。これまでCAPTCHAなどのBOT対策は業界標準でしたが、「人が書いた営業メール」は従来のBOT対策では除外できませんでした。その部分をAIで引き受けます。
何が変わったか
- 回答送信後に、内容をAIが3段階に自動分類します(正当な回答 / 営業 / 判別困難)
- 分類結果はダッシュボードの回答一覧にラベルとスコアで表示されます
- 「営業メールを除いて分析して」のひと言でCVRから営業を除外できます
- 自動分類が間違っていれば、ダッシュボードで手動修正できます
- テキスト入力を含むフォームを公開するときに「検知を有効にする / 不要」を選ぶだけで使い始められます
全プラン共通で利用可能です。無料プランでもそのまま使えます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応プラン | 無料 / スタンダード / プレミアム |
| 追加料金 | なし(LLMコストはFORMLOVA負担) |
| 対象フォーム | テキスト入力フィールドを含むフォーム |
| 対象外 | 有料イベントフォーム(Stripe Connect利用) |
なぜ作ったか
私自身、クライアントの問い合わせフォーム運用に関わる中で、10件中8件が営業メールという状態に何度も出会いました。広告経由のCVRを算出するとき、営業を除外しないと費用対効果が大きくブレます。
この除外作業は、目視で1件ずつ確認していくのが現場の標準でした。丁寧にやるほど時間がかかり、雑にやれば数字が嘘をつきます。どちらに倒れても割に合わない構造的な負担があります。
この構造そのものを、フォームを受け取る側で先に片付けられないか、というのが出発点です。背景や設計思想の詳細は なぜ営業メール自動検知を作ったのか で紹介しています。
使い方の要点
ここでは最小限の使い方だけ紹介します。細かい設定や運用のコツは 営業メール自動検知の使い方 で解説しています。
1. フォーム公開時に有効化する
テキスト入力(短文、長文、メール、URL、電話番号)を含むフォームを公開するとき、FORMLOVAのMCPサーバーは「営業メール検知を有効にしますか?」と必ず確認します。運用に応じて有効または不要を選んでください。
2. ダッシュボードで確認する
管理画面の回答一覧に、各回答のラベルとスコア(0〜100)が表示されます。ラベルでフィルタすれば、営業だけ、または判別困難なものだけを一覧表示できます。

3. 分析から営業を除外する
チャットへの入力例:
営業メールを除いて今月のCVRを出して。
このひと言で、営業ラベルが付いた回答を除外した集計を返します。MCPツール経由の取得やエクスポート(get_responses / export_responses)でも exclude_sales パラメータで同じ制御が可能です。
4. 間違いを手動で修正する
AIの判定は完璧ではありません。正当な問い合わせを営業と判定してしまう可能性はゼロではなく、その逆もあります。ダッシュボードでラベルを直せば、その修正は以降の自動分類で上書きされません。
「AIは提案、最終判断は人間」という方針です。ラベルの変更は監査ログにも記録されます。
仕組みのポイント
- 分類は回答送信の直後に非同期で実行されます。回答者の送信体験(レスポンスタイム)には一切影響しません
- 分類に失敗したり遅延した場合も、フォーム送信そのものは絶対に壊さない設計です(サイレントにスキップし、ラベル未設定で保管)
- 1回答あたりの分類コストは約0.03円。これはFORMLOVA側で吸収し、ユーザーに追加課金しません
- プロンプトインジェクション対策として、システムメッセージとユーザー回答は分離して処理しています
- 回答に含まれるメールアドレスはドメイン部分のみマスキングされた上でモデルに渡されます
今後の展望
今回のリリースは「営業 / 正当 / 判別困難」の3段階ですが、同じ仕組みは応用できます。正当な回答の中でもインテント別に分類できる素地があります(例: 導入検討、情報収集、サポート依頼、パートナーシップ相談など)。
さらにFORMLOVAのMCPサーバーと他サービスのMCPサーバーを組み合わせると、「導入検討の回答だけ営業チームのSlackに通知する」「情報収集の回答はCRMに追加するだけ」といった分岐が、チャットの一言で組み立てられるようになります。単独のフォームサービスでは再現しにくい体験です。
今回のアップデートはその第一歩です。
よくある質問
営業と判定された回答は削除されますか?
削除されません。ラベルが付くだけで、回答データは通常通り保管されます。必要に応じて手動でラベルを変えられます。
有料イベントのフォームでも分類されますか?
いいえ。Stripe Connectで参加費を受け取るフォームでは分類を実行しません。参加費を払ってまで営業メールを送る人は稀なため、精度とコストの観点で対象外にしています。
どのAIモデルを使っていますか?
OpenRouter経由でClaude Haiku 4.5を使っています。軽量・高速・低コストのモデルで、プロンプト設計側で分類精度を詰めています。
精度はどのくらいですか?
運用開始直後のため継続的に改善中です。「迷ったらlegitimate(正当な回答として扱う)」という方針を明示したプロンプトにしているので、正当な問い合わせを営業と誤判定する確率を低めに抑えています。誤判定を見つけたら手動修正してください。その修正はAIに上書きされません。
既存のフォームでも使えますか?
はい。既存フォームでも、ダッシュボードまたはチャットから「営業メール検知をONにして」と設定すれば有効になります。
まとめ
- 営業メールをAIが自動で分類する機能をリリースしました
- 全プラン無料で利用可能です
- CVR計測と回答対応の手間を減らすことが目的です
- フォーム公開時の1ステップで有効にできます
- AIの判定は提案。最終的な修正は人間が行える設計です
詳しくは以下の関連記事を参照してください。
- 営業メール自動検知の使い方 -- 有効化・ダッシュボード・分析除外・ワークフローまで
- なぜ営業メール自動検知を作ったのか -- 背景と設計思想
まずは手元のフォームで試してみてください。

