最終更新日: 2026-05-04
フォームの自動返信を設定したいとき、最初に迷うのは「どの方法でやるか」です。
Googleフォームの標準機能で足りる場合もあります。Google Apps Scriptで自由に作れる場合もあります。フォームサービス側で、自動返信、文面調整、テスト送信までまとめて設定したほうが楽な場合もあります。
この記事では、「フォーム 自動返信 設定」で調べている人向けに、設定方法の選び方から、FORMLOVAでの会話ベースの設定、月間メール送信数まで整理します。
例文そのものを探している場合は、先にフォームの自動返信メール例文集を開いてください。この記事は、例文ではなく「どう設定するか」に絞ります。
まず結論 -- 回答コピーで足りるか、カスタム自動返信が必要かを分けます
フォームの自動返信は、次の4つに分けて考えると迷いません。
| 方法 | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| Googleフォームの回答コピー | 回答者に「自分の回答内容」を返せれば十分 | 自由な受付完了メールや条件付き文面には向きません |
| Google Apps Script | Googleフォームを使い続けながら、独自文面を送りたい | スクリプト、トリガー、権限、エラー通知の管理が必要です |
| フォームサービスの自動返信 | 管理画面で件名、本文、Reply-To、変数を設定したい | サービスごとに無料/有料の境界が違います |
| FORMLOVA | チャットで文面を作り、調整し、プレビューとテスト送信まで進めたい | 自動返信メールの作成・カスタマイズはスタンダード以上です |
大事なのは、「自動返信」と呼ばれるものが同じではないことです。
回答者に回答コピーを送るだけでよいなら、Googleフォーム標準機能で足りることがあります。問い合わせ受付、資料請求、セミナー申込、採用応募のように、返信目安、資料URL、参加URLの扱い、問い合わせ先、Reply-Toまで整えたいなら、カスタム自動返信として設計したほうが安全です。
フォーム自動返信の設定前に決めること
設定画面を開く前に、次の6つを決めてください。
| 決めること | なぜ必要か |
|---|---|
| 宛先にするメール項目 | どの入力項目へ自動返信を送るか決めるため |
| 件名 | 受信箱で何の受付メールか分かるようにするため |
| 本文 | 受付完了、次の案内、問い合わせ先を伝えるため |
| Reply-To | 返信されたときにどこへ届くかを決めるため |
| 回答内容の差し込み | 確認に必要な項目だけを本文へ入れるため |
| テスト送信 | 受信箱での見え方とリンクを確認するため |
ここを決めずに設定すると、「送れているけれど不親切なメール」になりやすいです。
たとえば、件名が「送信完了」だけだと、受信者は何のメールか分かりません。本文に「確認次第ご連絡します」とだけ書くと、いつ連絡が来るのか分かりません。Reply-Toが受信できないアドレスなのに、本文で「このメールに返信してください」と書くと、運用が崩れます。
自動返信メールは、きれいな文章よりも、受付後の不安を消すことが大事です。
Googleフォームで自動返信を設定する場合
Googleフォームでは、回答者のメールアドレスを収集している場合、回答者に回答コピーを送る設定があります。
この方法は、簡単な確認には便利です。回答者が「送信内容を手元に残したい」だけなら、標準機能で足りることがあります。
一方で、問い合わせフォームのように、次のような文面を送りたい場合は標準機能だけでは弱くなります。
お問い合わせを受け付けました。
通常2営業日以内に担当者より返信します。
お急ぎの場合は support@example.com までご連絡ください。
このような自由な受付完了メールをGoogleフォームで実現する場合、よく使われるのがGoogle Apps Scriptです。
一般的な流れは次の通りです。
1. フォームでメールアドレスを収集する
2. 回答先のスプレッドシート、またはフォームにApps Scriptを追加する
3. フォーム送信時に動く関数を書く
4. MailAppまたはGmailAppでメールを送る
5. インストール型のフォーム送信トリガーを作る
6. 権限を承認し、実際に送信テストする
GASに慣れている人なら、この方法は柔軟です。Google Workspaceの中で完結でき、条件分岐もコードで書けます。
ただし、非エンジニアの運用では、次の点が負担になりやすいです。
コードを直す人が限られる
トリガーの権限や実行エラーを見る必要がある
メール送信クォータを意識する必要がある
文面変更のたびにスクリプトを編集することがある
Googleフォームが悪いという話ではありません。標準の回答コピーで足りるなら、それが一番シンプルです。問題は、受付後のメール体験を業務に合わせて育てたくなったときです。
FORMLOVAでフォーム自動返信を設定する
FORMLOVAでは、自動返信メールの作成・カスタマイズはスタンダード以上の機能です。
無料プランでも、フォーム作成、回答受付、回答閲覧、検索、ステータス管理、CSV / Excelエクスポートは使えます。ただし、フォーム送信後に回答者へ自動返信メールを送る運用は有料プラン側で扱います。
FORMLOVAで最初に入力する文は、短くて構いません。
この問い合わせフォームに自動返信メールを設定してください。
件名は「お問い合わせを受け付けました」。
本文には、2営業日以内に返信することと、緊急時の連絡先を入れてください。
返ってくる内容は、たとえば次のような形です。
件名: お問い合わせを受け付けました
{お名前} 様
お問い合わせありがとうございます。
以下の内容でお問い合わせを受け付けました。
担当者が内容を確認し、通常2営業日以内にご返信いたします。
お急ぎの場合は support@example.com までご連絡ください。
ここで一度プレビューを見て、問題がなければ保存します。FORMLOVAでは、メールテンプレート変更時にプレビューを確認し、承認してから保存する流れにしています。いきなり本番文面が変わらないようにするためです。
文面をチャットで調整する
自動返信メールは、最初の下書きで終わりではありません。
FORMLOVAでは、次のような短い指示で調整できます。
もう少しカジュアルにして
法人向けなので少し丁寧にして
スマホで読みやすいように短くして
返信目安を本文の前半に移動して
資料URLを入れて
参加URLは入れず、前日に送る案内にして
ポイントは、トーン調整と運用調整を分けることです。
「もっと良くして」だけだと、丁寧になるのか、短くなるのか、情報が増えるのかが曖昧です。「短くして」「返信目安を前に」「参加URLは入れない」のように、変えたい場所を言うと安定します。
用途別の件名や本文例が必要な場合は、自動返信メール例文集に、問い合わせ、資料請求、セミナー申込、採用応募、アンケート用の例文をまとめています。
テスト送信で見るべきこと
自動返信メールは、公開前に必ずテスト送信してください。
画面のプレビューだけでは、受信箱での見え方までは分かりません。
確認する項目は、次の通りです。
| 確認項目 | 見る理由 |
|---|---|
| 件名 | 長すぎないか、用途が分かるか |
| 差出人名 | 誰から来たメールか分かるか |
| Reply-To | 返信したときに正しい窓口へ届くか |
| 本文 | 受付完了と次の案内が入っているか |
| 差し込み項目 | 名前やフォーム名が空欄になっていないか |
| URL | 資料URL、地図URL、参加URLが開けるか |
| スマホ表示 | 改行が多すぎないか、リンクが押しやすいか |
FORMLOVAのテスト送信は、本番の回答者に送るものではありません。メールクライアントでの見え方を確認するための機能です。テストメールの件名にはテストであることが分かる印を付け、メール送信クォータにも計上しない設計にしています。
公開前の全体チェックは、公開前レビューのガイドも合わせて確認してください。
月間メール送信数とプランの注意点
自動返信メールは、送信されるたびに月間メール送信数を消費します。
FORMLOVAの現在のプラン上の扱いは次の通りです。
| プラン | 月額 | 自動返信メール | 月間メール上限 |
|---|---|---|---|
| Free | 0円 | 送信なし | 100通 |
| Standard | 480円 | 利用可 | 1,000通 |
| Premium | 980円 | 利用可 | 10,000通 |
無料プランのメール上限は、無料プランで使える通知や関連メールの上限として扱います。自動返信メールそのものは送信できません。
問い合わせフォームで月100件、資料請求で月300件、セミナー申込で月500件のように、送信数が読める場合はStandardで十分なことが多いです。複数フォームで一斉メールやリマインドも使う場合は、月間上限を見てPremiumやメール追加パックを検討します。
メールは便利ですが、何でも自動で送ればよいわけではありません。重要な問い合わせ、個別判断が必要な相談、採用応募の選考連絡などは、人が確認する余地を残すほうが安全です。
さらに進んだ使い方
自動返信が整ったら、次に考えるのは「誰に、いつ、どのメールを送るか」です。
たとえば、次のような運用があります。
| やりたいこと | 使う機能 |
|---|---|
| セミナー参加者に前日リマインドを送る | リマインドメール |
| 問い合わせカテゴリごとに担当者へ通知する | 条件分岐とワークフロー |
| 評価が低いアンケート回答者だけにフォローする | 条件付きメール |
| 資料請求後、温度感の高い人を営業に渡す | 回答検索、ステータス、通知 |
全体像はFORMLOVAでフォーム自動化を始める方法で整理しています。問い合わせフォームの運用全体は問い合わせフォーム運用まとめが近いです。セミナーやウェビナーの申込後メールは、セミナー・ウェビナー申込フォームの作り方で扱っています。
FAQ
Googleフォームで自動返信メールは送れますか?
Googleフォームでは、回答者に回答コピーを送る設定があります。ただし、自由な件名や本文、返信目安、資料URL、条件付き文面などを含むカスタム自動返信メールを作る場合は、Apps Script、アドオン、外部サービスの検討が必要です。
Google Apps Scriptなしでフォーム自動返信を設定できますか?
できます。Googleフォーム標準の回答コピーで足りる場合はGASなしで設定できます。独自文面の自動返信をGASなしで設定したい場合は、formrunのようなフォームサービスや、FORMLOVAのスタンダード以上の自動返信機能を使う方法があります。
FORMLOVAの無料プランで自動返信メールは使えますか?
FORMLOVAの無料プランでは、自動返信メールの送信はできません。無料プランではフォーム作成、回答受付、回答閲覧、検索、ステータス管理、CSV / Excelエクスポートなどを使えます。自動返信メールの作成・カスタマイズはスタンダード以上です。
自動返信メールに回答内容を全部入れてもいいですか?
おすすめしません。確認に必要な項目だけに絞ってください。住所、電話番号、長い自由記述、機密性の高い相談内容をそのまま載せると、転送や誤送信時のリスクが増えます。
自動返信メールの例文はどこで見られますか?
問い合わせ、資料請求、セミナー申込、採用応募、アンケート用の例文は、フォームの自動返信メール例文集にまとめています。この記事で設定方法を決めたあとに、文面の型として使ってください。
参考
- Google Docs Editors Help: View & manage form responses
- Google Apps Script: Installable triggers
- Google Apps Script: MailApp
- formrun: 自動返信メールの内容を設定する方法
- formrun: メール配信・自動返信・送信機能
次に読む記事
- フォームの自動返信メール例文集
- FORMLOVAでフォーム自動化を始める方法
- FORMLOVAで公開前レビューを進めて公開する方法
- 問い合わせフォーム運用まとめ
- セミナー・ウェビナー申込フォームの作り方
執筆・確認情報
この記事は、2026年5月4日時点の各社公式情報を確認して執筆しています。筆者はFORMLOVAの開発者です。Googleフォームの回答コピー、Apps Scriptのフォーム送信トリガー、MailApp、formrunの自動返信設定については、各社の公式ドキュメントを参照しました。料金、機能、メール送信数などの条件は変更される可能性があるため、最新情報は各サービスの公式ページで確認してください。


