Microsoft Formsで回答の締め切りを設定するには、フォームの「設定」で終了日時を指定します。予定より早く止めたい場合は「回答を受け付ける」をオフにします。先に開始日時を指定すれば、受付期間の入口も管理できます。
ただし、締め切りを設定する作業は、日付を入れるだけでは終わりません。案内文と設定した時刻を合わせ、回答者の条件で期限前後を確認し、延長時に誰が何を知らせるかまで決めておくと、問い合わせを処理しやすくなります。この記事では、設定と確認を一つの運用として整理します。

まず、どの「締め切り」を設定するか決める
受付期間の終了、担当者による停止、回答を始めた後の制限時間は、それぞれ目的が異なります。
| 決めたいこと | 確認する設定・運用 | 例(架空) |
|---|---|---|
| 同じ日時に全員の受付を終える | 終了日・終了時刻 | 社内調査を10月20日17時で締める |
| 開始まで受付しない | 開始日・開始時刻 | 募集開始を10月15日9時に合わせる |
| 今すぐ新しい回答を止める | 回答を受け付ける | 内容の修正中に受付を一時停止する |
| 回答開始後の時間を制限する | 制限時間の設定 | テストを開始してから20分で終了する |
Microsoftの設定に関する公式説明では、開始・終了日時と回答者ごとの制限時間が別の項目として示されています。制限時間の説明には時間切れでの自動送信がありますが、これをカレンダー上の終了日時にも当てはめてはいけません。終了時刻をまたいで入力していた回答がどう扱われるかは、この説明だけでは保証できないため、自分のフォームでテストします。
「定員に達したら終了」も日時による締切とは別の条件です。人数を見て担当者が止める運用なら、確認する頻度と担当を別に決めます。日付設定だけで定員による自動停止までできるとは案内しません。
開始・終了日時を設定する
対象フォームを開き、「設定(Settings)」で「開始日(Start date)」「終了日(End date)」を確認します。必要な項目を有効にし、日付と時刻を指定します。期間を設ける場合は、開始が終了より前になっていることを見直します。操作の根拠はMicrosoftの締切設定の公式手順です。表示名は画面の言語や更新によって異なる場合があります。
入力前に、案内文の受付期間を一行にまとめておきましょう。たとえば「受付は10月15日9:00から10月20日17:00まで(日本時間)」とします。「20日まで」だけでは、その日の営業終了なのか深夜なのかが分かりません。「17時まで」と時刻も書けば、担当者間でも確認しやすくなります。
案内文のタイムゾーンを明記したうえで、設定画面に表示される日付・時刻と照合してください。端末やアカウントに関係なく同じタイムゾーンで動く、と推測して扱わないことが大切です。海外拠点へ配布する場合は、想定する回答者の環境でも確認し、必要なら各地域の時刻を案内に添えます。
本番の回答が集まっているフォームの日時を試しに変更する前に、テスト用フォームで操作を確認します。設定後は一度画面を離れて戻り、入力した値が残っているか確認し、実際に配る回答用リンクを開きます。編集画面に設定値があることと、回答者が受付状態を確認できることを分けて記録してください。
手動で止めるときは、受付終了の案内も用意する
予定外の停止や一時停止には、設定の「回答を受け付ける(Accept responses)」をオフにする方法があります。日本語の公式資料には「回答を受け入れる」「回答を承諾する」という表記もあるため、英語名と機能を併せて確認してください。公式手順では、オフにした際に回答者向けのメッセージを入力できます。日時が来る前に止める場合は、案内中の期限と実際の停止が食い違うので、停止した理由と連絡先を伝えましょう。
受付終了の文面例は次のとおりです。これは独自の運用例であり、Microsoftの標準文言ではありません。
このアンケートの受付は10月20日17:00(日本時間)に終了しました。ご協力ありがとうございました。送信についてのお問い合わせは、案内メールに記載の窓口へご連絡ください。
一時停止の場合は「内容確認のため受付を一時停止しています。再開時に案内します」のように状態を示します。再開日時が未定なら、確定したように書かないようにします。終了と一時停止を同じ文面にすると、回答者が再訪すべきか分からなくなります。
フォームを開いた人が見える文面も確認します。メールアドレスなどをメッセージに書く場合は、そのフォームの対象者に公開してよい窓口だけを使います。問い合わせ時に回答内容をそのまま転送させる案内は避け、受付できなかった時刻や表示されたメッセージを確認できるようにすると切り分けが進みます。
延長・再開は、設定と案内を一緒に直す
期限を延長するときは、まず新しい終了日時と、すでに回答した人が追加対応をする必要があるかを決めます。そのうえで終了日時を変更し、手動で受付を停止していた場合は受付スイッチも見直します。未来の終了日時を入力したことだけで再開できたと判断せず、回答用リンクで送信まで確認してください。
変更を知らせる例は「回答期限を10月20日17:00から10月22日17:00(日本時間)へ延長しました。すでに送信済みの方は、今回の案内に伴う再回答は不要です」といった文面です。後半は、その運用を実際に採用するときだけ使います。回答の修正や再回答が必要なら、誰に何を依頼するかを別に書きます。
設定変更によって、すべての配布先へ自動で延長通知が届くと想定してはいけません。自分たちが使ったメール、Teams、社内掲示などの案内を点検し、担当者が更新します。複数の場所に日付を書いている場合は、一か所だけ変更して古い期限が残ることを防ぎます。
延長の判断をその場の担当者だけに任せないよう、変更できる人と判断の記録先も決めておきます。「変更前」「変更後」「理由」「変更者」「確認した時刻」「告知した場所」が残れば、交代した担当者も現在の受付状態を追えます。前の締切で集計したデータがある場合は、その集計と延長後の集計を区別して保存します。
「回答できない」を期限と対象者で切り分ける
期限内なのに回答できない場合、すぐに終了日時を動かす前に、受付状態と回答対象を確認します。Microsoftの回答を集める公式説明では、誰でも回答できる配布と、組織内または指定した組織内の人へ限定する配布が区別されています。使える選択肢はアカウント条件によります。
| 確認すること | 切り分けの目的 |
|---|---|
| 開始前、終了後ではないか | 受付期間の外か確かめる |
| 受付スイッチがオフではないか | 手動停止が残っていないか見る |
| 回答用リンクを開いているか | 編集・共同作業用リンクとの取り違えを避ける |
| 想定するアカウントでアクセスしたか | 対象者制限と日時を混同しない |
| すでに回答した人か | 1人1回答などの別の制限を確認する |
外部参加者に対する受付確認を、作成者自身のログインだけで済ませないようにしましょう。社内調査なら対象となる社員の条件、外部向けなら外部の回答者の条件で確認します。アクセスできない問題のために対象者設定を不用意に広げると、意図しない人にも回答を許す可能性があります。
本人確認と重複回答の扱いはMicrosoft Formsの1人1回答設定で確認できます。期限の修正と対象者の修正は、変更内容を分けて記録してください。
期限前後のテスト表を作る
次の表は独自のテスト計画です。実際のMicrosoft Forms画面をこの表どおりに実測した記録ではありません。本番への影響を避けるため、まずテスト用フォームで短い受付期間を作り、必要なケースを確かめます。
| ケース | 確認する操作・表示 | 残す記録 |
|---|---|---|
| 開始前 | 回答用リンクを開く | アクセス時刻と受付状態 |
| 開始後 | 対象者条件で回答し送信する | 完了表示と結果側での確認 |
| 終了直前に開く | 期限をまたいで送信を試す | 開いた時刻、送信時刻、表示と結果 |
| 終了後に新しく開く | 新しい回答が受付されないか確認 | 受付終了の表示、設定値 |
| 手動停止 | 終了案内を表示させる | 文面と対象者条件 |
| 延長・再開後 | 対象者条件で再度確認する | 新期限、送信可否、結果側の確認 |
最後のボタンを押せたことだけで送信成功と扱わず、完了表示と結果側の両方を確認します。途中入力を含むケースでは、入力していた内容が必ず保存・自動送信されるという案内を先に出さず、観測した表示と結果を記録します。複数人で試すなら、各ケースに識別しやすいテスト回答を使い、本番集計へ混ざらないよう管理します。
短いテストが済んだ後は本来の日時へ戻し、その値と配布文を再確認します。テストのために一時的に緩めた対象者設定も戻します。配布担当者と設定担当者が異なるなら、確認済みの回答用URLと受付期間を同じメモで引き継ぎましょう。
締切後は受付状態と集計時点をそろえる
締切を過ぎたら、回答用リンクの状態を確認してから集計を始めます。延長があった場合は、当初の期限と実際の受付終了を別に記録します。「10月20日時点の途中集計」と「10月22日受付終了後の確定集計」が同じファイル名にならないよう、集計時点を明記してください。
Microsoftは結果確認と共有の公式説明で、回答の確認とExcelでの結果利用を案内しています。Excelとの接続やダウンロードしたコピーの違いは、Microsoft FormsとExcel連携を参照してください。締切を設定する操作と、結果を削除する操作は目的が違います。受付を閉じるために回答削除を使わないようにします。
集計メモには、フォーム名、回答用URL、設定した受付期間、終了確認時刻、集計対象の回答数、テスト回答の扱い、期限変更の有無を残します。締切後の問い合わせに対応する担当も決め、集計済みの報告書を更新するか、次回分として扱うかを相談できるようにしておきます。
配布前・終了後のチェックリスト
- 日付だけでなく時刻と案内文のタイムゾーンを明記した
- 開始・終了日時と受付スイッチの状態を確認した
- 回答者の条件で期限前後と送信結果を確認した
- 受付終了と一時停止の文面を用意した
- 延長・再開の設定、告知場所、判断者を記録した
- テスト回答と本番回答を集計で区別した
- 集計時点と担当者への引継ぎを残した
調査の作成・配布から見直す場合はMicrosoft Formsのアンケート作成ガイドへ、別のサービスで期限を管理する場合はGoogle Formsの締切・回答数制限へ進めます。フォームの目的や受付後の運用を整理する場合はフォーム作成の親ガイドを参照してください。
出典
- Microsoft Support: Adjust deadlines and settings for a form or quiz
- Microsoft Support: Adjust your form or quiz settings in Microsoft Forms
- Microsoft Support: Send a form and collect responses
- Microsoft Support: Check and share your form results
執筆・確認情報
2026年10月8日にMicrosoft Supportの上記一次情報を確認しました。本文の日時・文面・テスト表は独自の架空例です。公式資料の確認であり、特定のアカウントや端末でUIを実測した記録ではありません。利用環境の表示と回答者側の動作を確認してから配布してください。


