最終更新日: 2026-06-23
ChatGPTでフォーム回答を分析するとき、いきなり回答を貼って「分析して」と頼むと、だいたい出力がぼやけます。
理由はシンプルです。
AIが悪いのではなく、何を分析したいのかが曖昧だからです。
問い合わせを分類したいのか。アンケート自由記述をテーマに分けたいのか。低評価だけ拾いたいのか。未対応を見つけたいのか。社内レポートにしたいのか。返信下書きが欲しいのか。
目的が違えば、プロンプトも変わります。
ChatGPTでフォーム回答を分析するコツは、回答データをそのまま渡すことではなく、列の意味、出力形式、人間が確認する境界を先に決めることです。
この記事では、フォーム回答をChatGPTで要約、分類、低評価抽出、未対応管理、レポート化するためのプロンプトをまとめます。
まず結論 -- プロンプトの前に列を整えます
ChatGPTに渡す前に、回答データの列を整えます。
最小構成は、次の形です。
submitted_at
form_type
category
score
message
status
owner
followup_permission
source
全部そろっていなくても構いません。
ただし、列の意味はプロンプトに書きます。
列の意味:
- submitted_at: 回答日時
- category: 回答者が選んだカテゴリ
- score: 評価スコア。空欄の場合もあります
- message: 自由記述
- status: 未対応、対応中、完了、除外
- owner: 担当者。空欄なら未設定
- followup_permission: 個別連絡してよいか
列の意味を書かないと、AIは推測します。
推測が入ると、分析結果も不安定になります。
個人情報と人間確認の前提を書く
フォーム回答には、個人名、メールアドレス、電話番号、会社名、相談内容が入ることがあります。
ChatGPTに渡す前に、社内ポリシーに合わせてマスキングや削除をしてください。
また、プロンプトには人間確認の前提を書きます。
注意:
- 個人名、メールアドレス、電話番号はレポート本文に出さない
- 実際の返信送信はしない
- 除外確定はしない
- 判断に迷う回答はneeds_reviewにする
- 少数回答を全体傾向として断定しない
この5つは毎回入れてよいです。
AIは、要約、分類、候補提示には向いています。実送信、外部連携、重要判断、除外確定は人間確認を残します。
フォーム回答をAIで読む全体像は、回答データとチャットするとはで整理しています。
汎用プロンプト -- まず全体を要約する
最初は、全体傾向を短く出します。
あなたはフォーム回答分析の補助者です。
以下のフォーム回答を分析してください。
目的:
回答全体の傾向を把握し、次に人間が確認すべき回答を見つけること。
列の意味:
- submitted_at: 回答日時
- form_type: 問い合わせ / 予約 / 採用 / イベント / アンケート
- category: 回答者が選んだカテゴリ
- score: 評価スコア。空欄の場合もあります
- message: 自由記述
- status: 回答の対応状態
- owner: 担当者
- followup_permission: 個別連絡の可否
出力:
1. 全体傾向を3行で要約
2. 主要テーマを5つ以内で分類
3. 低評価または緊急そうな回答を抽出
4. 未対応または担当者未設定の回答を抽出
5. 次に人間が確認すべきことを箇条書きで出す
注意:
- 個人情報は本文に出さない
- 少数回答は断定しない
- 実返信や除外確定はしない
このプロンプトは、最初の棚卸しに向いています。
細かい分析を始める前に、何が多いか、何が危ないか、何が止まっているかを見ます。
自由記述をテーマ分類するプロンプト
アンケートや問い合わせでは、自由記述の分類がよく必要になります。
以下の自由記述をテーマ別に分類してください。
目的:
同じ意味の回答をまとめ、改善論点として使える形にすること。
出力形式:
| テーマ | 件数 | 代表的な内容 | 重要度 | 次アクション |
分類ルール:
- テーマは最大7個まで
- 「その他」を増やしすぎない
- 低評価や強い不満は別テーマにする
- 代表コメントは個人情報を含めず要約する
- 件数が少ないテーマは「確認候補」と書く
「良い」「悪い」だけでは実務に使いにくいです。
資料、価格、説明不足、返信速度、機能要望、予約変更、担当者確認のように、次アクションが見えるテーマにします。
アンケートに絞った分析方法は、アンケート分析AIでフォーム回答を要約・分類・レポート化する方法で詳しく扱っています。
低評価とフォロー対象を抽出するプロンプト
低評価は平均に埋もれやすいです。
次のプロンプトで、個別確認候補を出します。
以下の回答から、低評価または個別フォローが必要そうな回答を抽出してください。
見る条件:
- scoreが2以下
- messageに強い不満、解約、返金、キャンセル、急ぎ、困っている表現がある
- followup_permissionが許可になっている
- statusが未対応または対応中で止まっている
出力:
| 確認優先度 | 理由 | 担当者候補 | 人間が確認すべき点 | 次アクション |
注意:
- 実返信はしない
- 連絡可否が不明な回答は「確認のみ」にする
- 原文の意味を変えない
低評価は、AIに処理させる対象ではありません。
人間が読む順番を決めるために使います。
問い合わせ内容を分類するプロンプト
問い合わせフォームでは、カテゴリ選択だけでは足りないことがあります。
自由記述を読み、担当者候補や優先度を出します。
以下の問い合わせ回答を分類してください。
分類項目:
category: 料金相談 / サポート / 採用 / 取材 / 営業 / その他
priority: high / medium / low / needs_review
owner_candidate: sales / support / recruiting / pr / admin / unknown
sales_or_legitimate: legitimate / sales / needs_review
summary: 担当者向けに3行以内
reason: 分類理由を2文以内
human_check: 人間が確認すべき点
注意:
- 担当者を確定しない
- 営業メールを自動除外しない
- 判断に迷う場合はneeds_reviewにする
問い合わせAI分類の詳しい設計は、問い合わせ内容をAIで分類する方法で扱っています。
未対応を見つけるプロンプト
フォーム回答分析は、レポート作成だけではありません。
未対応を減らすためにも使えます。
以下のフォーム回答から、未対応として確認すべきものを抽出してください。
未対応とみなす条件:
- statusが未対応
- ownerが空欄
- first_response_due_atを過ぎている
- last_activity_atから24時間以上動いていない
- high priorityなのに完了していない
出力:
| 優先度 | 未対応理由 | 担当者候補 | 期限 | 次アクション |
注意:
- 返信文は作らない
- 担当者確定はしない
- 期限超過は上に並べる
未対応は、1種類で見ると原因が分かりません。
未読なのか。担当者未設定なのか。期限超過なのか。
その分け方は、フォーム回答の未対応管理で整理しています。
ExcelやCSVの大量回答を扱うプロンプト
回答数が多い場合、全部を一度に分析しようとすると粗くなります。
先に分割します。
以下のCSV回答を、分析しやすい単位に分けてください。
出力:
1. 低評価だけ
2. 自由記述がある回答だけ
3. 担当者未設定だけ
4. 期限超過だけ
5. 代表的なテーマ別
条件:
- 各グループの件数を出す
- 重複してよい
- 個人情報は表示しない
- 次に詳しく分析すべきグループを優先度順に出す
大量回答では、AIに「全部を一度に結論化」させない方が安定します。
まず読む順番を作ります。
CSVやGoogle Sheetsに回答を出す方法は、回答をCSVで書き出す / Google Sheetsに自動連携する方法で整理しています。
社内レポートにするプロンプト
分析結果をそのまま社内に貼ると長くなりがちです。
判断できる短さにします。
以下の分析結果を、社内共有用の短いレポートにしてください。
出力:
1. 結論: 3行以内
2. 数字: 回答数、低評価数、未対応数、主要テーマ
3. 重要な確認対象: 3件以内
4. 次に変えること: 3つ
5. まだ判断しないこと: データ不足や人間確認が必要な点
注意:
- 個人情報は出さない
- 断定しすぎない
- 実行担当者が分かる表現にする
フォーム分析の最初のレポートは、これくらいで十分です。
フォーム全体の指標から考える場合は、フォーム分析とはで、回答数、流入元、自由記述、未対応、担当者、次アクションの軸を確認してください。
返信下書きを作る場合の境界
ChatGPTで返信下書きを作ることはできます。
ただし、フォーム回答分析と自動送信は別です。
以下の回答に対する返信下書きを作ってください。
条件:
- 送信はしない
- 事実確認が必要な箇所は [要確認] と書く
- 約束できない納期や金額は書かない
- 個人情報を不要に繰り返さない
- 最後に人間が確認すべき点を列挙する
返信下書きは、あくまで下書きです。
特に、返金、契約、採用、不具合、クレーム、医療・法律・金融に近い内容は、人間が確認してください。
FORMLOVAで定型化するなら
一度だけの分析なら、CSVを整えてChatGPTに渡すだけでも十分です。
ただ、毎週または毎月同じ分析をするなら、ワークフロー化した方が楽になります。
FORMLOVAで近い導線は、AI回答レポート生成です。フォーム回答を読み、テーマ、感情、重要度、次の対応を整理して、関係者向けレポートにします。
アンケートの自由記述なら、自由記述テーマ別レポートが近いです。問い合わせ運用の週次確認なら、問い合わせ週次ステータスレポートを候補にできます。
よくある失敗
ChatGPTでフォーム回答を分析するときの失敗は、だいたい次の5つです。
| 失敗 | 起きること | 対策 |
|---|---|---|
| 「分析して」だけで頼む | 一般論になる | 出力形式を指定する |
| 列の意味を書かない | 誤読が増える | 列定義を先に書く |
| 個人情報をそのまま出す | 社内共有しにくい | マスキングと出力制限を書く |
| 少数回答を断定する | 判断を誤る | サンプル数の注意を入れる |
| 返信まで自動化する | 文面事故が起きる | 下書きと実送信を分ける |
プロンプトは、AIを賢く見せるための文章ではありません。
業務上の判断境界を明確にするための仕様です。
まとめ
ChatGPTでフォーム回答を分析するなら、まず列の意味を整えます。
次に、目的を分けます。
全体要約、自由記述テーマ分類、低評価抽出、問い合わせ分類、未対応抽出、社内レポート、返信下書き。
それぞれでプロンプトは変わります。
大事なのは、AIに結論を丸投げしないことです。AIは、読む順番、分類候補、要約、レポート下書きを出します。人間は、個人情報、低評価、除外、実送信、重要判断を確認します。
この境界があると、ChatGPTはフォーム回答を扱う実務の補助になります。
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Disclosure and Verification
- 2026-06-23に、FORMLOVA内のアンケート分析AI、回答データチャット、フォーム分析、未対応管理、CSV/Sheets、Workflow公式レシピを確認し、本記事をChatGPTプロンプト実践の受け皿として分離しました。
- 本記事は特定のChatGPT機能、料金、ファイル上限、UI仕様を断定していません。フォーム回答をAIへ渡す前の列整理、プロンプト設計、人間確認の境界は、FORMLOVAの既存運用設計とSEO棚卸しに基づいて整理しています。


