Googleフォームの「セクション」は、質問をページごとに分ける区切りです。新しいセクションを追加すると、回答画面ではそこから新しいページが始まります。長いフォームを「基本情報」「希望内容」「確認」のように整理したり、回答に合わせて次のページを変えたりできます。
大切なのは、セクションを増やすことではなく、回答者が「今どこにいて、次に何が出るか」を理解できる経路を作ることです。この記事では基本操作から、順送り、分岐、送信、プレビューの確認順まで一つにまとめます。
最終確認日: 2026-09-04

Googleフォームのセクションとは
セクションは、編集画面だけの見出しではありません。Google Workspaceラーニングセンターは、各セクションが新しいページで始まると説明しています。回答者が「次へ」を押すと次のセクションへ進み、最終的に送信へ到達します。
一方、「タイトルと説明を追加」は、同じページ内で説明を入れるパーツです。質問をページ分割したいならセクション、同じページの中で小見出しを入れたいだけならタイトルと説明、と使い分けます。
Google公式ヘルプには、フォームのトピック整理に最大75セクションまで追加できるとあります。これは使い切る目標ではなく、仕様上の上限です。回答者が必要なページ数だけに抑えてください。
セクションを追加する
- Googleフォームで対象フォームを開きます。
- 右側のツールバーで「セクションを追加」を選びます。
- 新しいセクションのタイトルを入力します。
- 必要なら説明に、回答の目的、所要時間の目安、用意する情報を短く書きます。
- 質問上部のドラッグ用ハンドルを使い、質問を目的のセクションへ移します。
セクションの名前は「セクション2」のままにせず、回答者が見て内容を予測できる言葉にします。「ご連絡先」「希望日時」「入力内容の確認」など、そのページで終える仕事を表すと迷いにくくなります。
セクションを移動・複製・削除する
セクションを移動する
セクション見出しの右上にある「その他」から「セクションを移動」を選び、上矢印または下矢印で順序を変えます。質問単体を動かす操作と、セクション全体を動かす操作は別です。順序変更後は、セクション下部の移動先と回答別の移動先を必ず見直します。
セクションを複製する
セクション見出しを選び、「その他」から「セクションのコピーを作成」を選びます。同じ質問セットを複数の対象向けに作るときは便利です。ただし、複製後はタイトルと説明、必須設定、各移動先を別々に確認します。「複製したから経路も目的どおり」とは限りません。
セクションを削除する
セクション見出しの「その他」から「セクションを削除」を選びます。削除前に、そのセクションが回答別分岐の移動先になっていないかを確認してください。操作直後なら画面上部の元に戻す操作も使えますが、それを削除前の設計確認の代わりにはしません。
順送りのセクションを設計する
セクションを作ると、各セクションの下部で次の移動先を選べます。基本は次のセクションへ順に進む経路です。移動先を変えると、中間のセクションをスキップできます。
ここでは、そのページの内容と次ページの役割が自然につながるかを見ます。例えば「基本情報」から「希望内容」、そこから「確認」と進めば、回答者は流れを予測できます。関係のないページへ急に飛ばさないでください。
最終セクションに到達する経路も確認します。回答画面が「次へ」のままで送信に到達できないときは、送信ボタンが表示されないときの確認順に切り分けています。
回答に応じてセクションに移動する
Googleフォームでは、ラジオボタン式またはプルダウン形式の質問で「回答に応じてセクションに移動」を選べます。Googleの条件分岐専用ヘルプが現在対応を明記しているのは、この2形式です。
- 移動先のセクションを先に作ります。
- 分岐の元になる質問をラジオボタン式またはプルダウンにします。
- 質問右下の「その他」から「回答に応じてセクションに移動」を選びます。
- 各選択肢に移動先のセクション、または「フォームを送信」を割り当てます。
- すべての選択肢からプレビューし、想定した順で送信まで進めるか確認します。
分岐の細かい制約、チェックボックスや複数条件を使いたいときの代替設計は、Googleフォームの条件分岐ガイドが専用の読み先です。本記事は分岐の入り口だけを扱います。
ループと戻り先を作らない
セクションの順序や移動先は、編集画面で上から下へ読んだだけでは安全を判断できません。後ろのセクションから前のセクションへ戻すような設定では、逆方向へ戻す経路はループを作り得ると考え、必ず実際の回答画面で検証します。
「Aを選ぶとセクション2、セクション2の終了後はセクション1」のような戻りは避けます。収集を繰り返したい場合も、1回の回答内で循環させるより、別の回答を送る設計や、必要数のセクションをあらかじめ用意する設計を検討します。Google公式ヘルプは循環経路の安全性を保証していないため、ここは公開前テストで判断します。
進捗バーとシャッフルの注意
Googleフォームの「設定」には、プレゼンテーションの項目として進捗状況の表示と質問順のシャッフルが用意されています。ただし、分岐の経路によって見るページが異なる場合、進捗表示が与える印象を推測で決めないでください。主要な経路ごとに実表示を確認します。
質問順のシャッフルは、質問に特定の順序が必要な場合に使わないよう、Google公式ヘルプが明記しています。前の回答を読んで次の質問に答える構成、同意を確認してから詳細に進む構成なら、固定順を保ちます。セクションとシャッフルを併用するときは、プレビューで実際の順序を確認します。
長いフォームを分ける判断基準
セクションは「1ページに質問が多い」問題を緩和しますが、質問数自体を減らす機能ではありません。分割前に、その回答を後の判断で使うかを確認し、使わない質問は削ります。残った質問を、回答者の作業単位でまとめます。
- 1ページで一つの小さな目的を終えられる
- セクション名だけで次に用意する情報が分かる
- 必要な人だけが詳細質問へ進む
- 送信に到達する経路が一方向で説明できる
- スマートフォンで各ページの長さが過大でない
セクションが必要から使うのであって、見た目を立派にするために細かく分けるのではありません。Googleフォームの作成、公開、回答確認全体はGoogleフォームの使い方、SheetsやApps Scriptまで含む運用はGoogleフォーム運用の設計ガイドへ分けています。
公開前に全経路をテストする
右上の「プレビュー」から回答画面を開き、次の順序で確認します。
- 順送りの経路で、各ページのタイトルと質問を確認します。
- すべての分岐質問で、選択肢を1つずつ選びます。
- スキップしたページの必須質問が送信を防がないか確認します。
- 一方向に送信へ到達し、同じページを循環しないか確認します。
- 戻る操作をしたとき、先ほどの回答と経路が意図した状態か確認します。
- パソコンとスマートフォンで、「次へ」「戻る」「送信」の周囲まで確認します。
テストは「ページが表示された」で終わりません。入力値が必要な画面に残り、送信後に想定した回答として確認できるところまでを一組のテストにします。
FORMLOVAでページ分割を作る場合
FORMLOVAの現行実装にも、各フィールドのpage_numberで質問を複数ページに分ける仕組みがあります。公開フォームはページごとに質問を表示し、複数ページなら現在ページ数と進捗バー、戻る・次へ・送信のナビゲーションを表示します。section_breakは入力欄ではなく、ラベルと説明を持つ同一ページ内の見た目上の区切りです。
GoogleフォームとFORMLOVAの設計は同じではありません。Googleフォームのセクション名や移動先をそのままFORMLOVAの同名UIとして移すのではなく、ページ番号、各ページの説明、条件分岐を個別に確認します。FORMLOVAの条件ロジックは、別フィールドの回答を条件に表示・非表示、ページスキップ、途中送信を設定できます。
たとえば、次のように依頼できます。
問い合わせフォームを3ページに分けて。
1ページ目はお客様情報、2ページ目は問い合わせ内容、3ページ目は補足にして。
「詳細な相談を希望」の人だけ2ページ目を表示して。
公開せず、フォームとサンクスページのプレビューURLを出して。
FORMLOVAのプレビューでは回答は保存されません。公開フォームで送信されたときは、表示条件とページ到達性をサーバー側で検証し、回答を保存します。プレビューで導線を確認した後に、公開レビューを進めるのが安全です。これらは2026年9月4日に、仕様書、フィールドスキーマ、公開renderer、条件ロジック、回答保存アクションの実コードで確認しました。
よくある質問
セクションは回答画面で別ページになりますか?
はい。Google Workspaceラーニングセンターは、各セクションが新しいページで始まると説明しています。同じページ内の小見出しだけなら「タイトルと説明を追加」を使います。
セクションを増やせば回答が楽になりますか?
必ずしもそうではありません。ページの見た目は短くなっても、質問数と入力量は減りません。不要な質問を削った上で、回答者の作業単位に分けます。
回答による分岐はどの質問形式で使えますか?
Googleの条件分岐専用ヘルプは、「回答に応じてセクションに移動」をラジオボタン式とプルダウン形式に限定しています。メニューが出ないときは、まず質問形式を確認してください。
分岐先からすぐ送信できますか?
各選択肢の移動先に「フォームを送信」を選べます。ただし、その経路で必要な質問をすべて回答済みにできるかをプレビューでテストします。
執筆・確認情報
筆者はFORMLOVAを開発しています。Googleフォームの操作と表記はGoogle公式ヘルプと2026年9月4日に確認しました。セクションの進捗表示、シャッフル、戻り動作は設定と経路の組み合わせで見え方が変わるため、アカウント内の実フォームで再確認してください。
一次情報
- Google ドキュメント エディタ ヘルプ: フォームを編集する
- Google ドキュメント エディタ ヘルプ: 回答に応じて質問を表示する
- Google Workspace ラーニング センター: Googleフォームで最初のフォームを作成する
- Google ドキュメント エディタ ヘルプ: Googleフォームでスクリーンリーダーを使用する
公開前チェックリスト
- セクション名でページの目的が分かる
- 質問が正しいセクションにある
- 各セクション下部の移動先が正しい
- 回答別分岐のすべての選択肢を試した
- 戻り先と逆方向の移動でループしない
- スマートフォンで進捗、次へ、戻る、送信を確認した
- 必要な経路が最終的に送信へ到達する


