最終更新日: 2026-06-18
注文フォームは、ECサイトを作るほどではない注文を、きれいに受け付けるためのフォームです。
グッズの事前注文、弁当やケータリングの受付、教科書や教材の申込、受注生産品、店舗受け取り、イベント物販、社内備品の希望数。
どれも「名前とメールを集めるだけ」では足りません。何を、いくつ、どのオプションで、いつ受け取るのか。支払いは済んだのか。キャンセルや変更はどこまで受けるのか。注文後の確認メールは何を返すのか。
この記事では、注文フォームを「入力欄のテンプレート」ではなく、「注文受付後の管理」まで含めて設計します。フォーム全体の作り方から整理したい場合はフォームの作り方まとめを、参加費やチケット代をカード決済で受け取る話は決済フォームの作り方を、申込フォーム全般の読み分けは申込フォームの作り方を読んでください。
まず結論 -- 注文フォームは7つの情報を分けます
注文フォームで最初に決めるのは、デザインではありません。
受付後に管理する情報を、次の7つに分けます。
| 区分 | 取る項目 | 管理で使う意味 |
|---|---|---|
| 注文者 | 氏名、メール、電話番号 | 確認メール、変更連絡、受取確認 |
| 商品 | 商品名、サイズ、色、種類 | 集計、在庫確認、製造数 |
| 数量 | 個数、セット数、人数分 | 合計数、上限、受注数 |
| 受取 | 受取日、受取場所、配送先 | 当日準備、配送、締切 |
| 支払い | 支払い方法、支払い状況 | 未払い確認、入金待ち、確定 |
| 同意 | キャンセル規定、個人情報同意 | トラブル防止、連絡範囲 |
| 状態 | 未確認、確認済み、入金待ち、準備中、完了、キャンセル | 受付後の進捗管理 |
ここを分けておくと、Googleフォームでも、スプレッドシートでも、FORMLOVAでも運用しやすくなります。
逆に、1つの自由記述欄に「注文内容を書いてください」と置くと、後で集計できません。数量の合計、サイズ別の数、受取場所ごとの件数、未払いの人、変更希望の人が見えなくなります。
注文フォームと申込フォーム、予約フォーム、決済フォームの違い
注文フォームは、申込フォームや予約フォームと似ています。
違いは、中心にあるものです。
| フォーム | 中心にあるもの | 代表例 |
|---|---|---|
| 申込フォーム | 人が次のステップへ進むこと | セミナー申込、採用応募、資料請求 |
| 予約フォーム | 日時や枠を押さえること | 来店予約、面談予約、相談予約 |
| 決済フォーム | 支払い完了を確定させること | 有料イベント、チケット、参加費 |
| 注文フォーム | 商品、数量、受取、支払い確認を整理すること | グッズ注文、弁当注文、教材注文、予約販売 |
注文フォームは、商品と数量が主役です。
日時が主役なら予約フォームの作り方を読んでください。イベント参加が主役ならイベント受付フォームの作り方が近いです。支払いをカード決済までフォーム内で完結したいなら決済フォームの作り方へ進んでください。
この記事では、商品やグッズの注文を受け、受付後に確認、準備、支払い、受取まで管理する用途に絞ります。
そのまま使える項目例
小さく始める注文フォームなら、最初はこの項目です。
氏名
メールアドレス
電話番号
注文したい商品
サイズ/色/種類
数量
受取方法
受取希望日
支払い方法
備考
キャンセル・変更規定への同意
個人情報の取り扱いへの同意
商品が1種類だけなら、商品名は固定で構いません。複数の商品を扱う場合は、商品ごとに選択肢を分けます。
ただし、商品数が多い場合に、フォームだけで本格的なカートを作ろうとしないでください。注文フォームは、少数の商品や限定販売、事前受付、受注生産、社内注文に向いています。SKUが多く、在庫、配送、クーポン、会員、返品まで管理するなら、ECシステムを検討したほうがよいです。
無料で始めるなら、Googleフォームでも作れます
注文フォームは、無料で始めるだけならGoogleフォームでも作れます。
Google Formsの公式ヘルプでは、回答をGoogle Sheetsで見る、CSVでダウンロードする、新しい回答のメール通知を受ける、回答者へ回答コピーを送る、回答受付を停止する、といった基本操作が説明されています。
小規模な注文受付なら、次の形で始められます。
Googleフォームで注文項目を作る
回答をGoogle Sheetsに出す
Sheetsで数量や受取日ごとに集計する
メール通知で新規注文を確認する
受付終了時に回答受付を停止する
ただし、Googleフォームだけで注文運用を続ける場合は、次の点に注意が必要です。
| 注意点 | 起きやすい問題 |
|---|---|
| 自動返信の文面が弱い | 注文番号、変更期限、支払い案内を柔軟に出しにくい |
| ステータスがフォーム内にない | 未確認、入金待ち、準備中、完了を別途管理する必要がある |
| 数量上限に弱い | 在庫や受取枠を超える注文を手動で止める必要がある |
| 変更履歴が散る | メール、LINE、Sheetsのどこが最新か分からなくなる |
| 担当者通知が粗い | 商品や受取場所ごとの担当者振り分けが手作業になる |
Googleフォームで始めるのは悪くありません。
でも、注文は送信後の管理が本体です。回答を集めるだけでなく、受付後の状態をどう動かすかまで決めてください。
注文フォームで一番大事なのはステータスです
注文フォームでは、注文が来た後の状態を分けて持ちます。
最低限、次のステータスを用意します。
| ステータス | 意味 | 次の行動 |
|---|---|---|
| 未確認 | まだ注文内容を見ていない | 内容、数量、在庫、支払い方法を確認 |
| 確認済み | 注文として受けられる | 受付完了メール、準備開始 |
| 入金待ち | 支払いが必要だが未確認 | 支払い案内、期限管理 |
| 準備中 | 商品や受取の準備中 | 商品確保、梱包、受取リスト作成 |
| 完了 | 受け渡しまたは配送が完了 | 集計、次回改善へ回す |
| キャンセル | 注文を取り消した | 在庫戻し、キャンセル理由確認 |
ステータス設計は、フォーム回答一般のステータス管理と同じ考え方です。
ポイントは、「メールを送ったら完了」ではないことです。確認メールを送っても、支払いがまだなら入金待ちです。入金済みでも、商品を渡していなければ準備中です。注文フォームでは、受付、支払い、準備、受け渡しを分けます。
受付完了メールに入れる内容
注文フォームでは、確認メールがかなり重要です。
相手は、注文できたのか、いつ受け取れるのか、支払いはどうすればよいのか、変更できるのかを知りたいからです。
受付完了メールには、最低限これを入れます。
注文を受け付けたこと
注文内容の控え
支払い方法と期限
受取または配送の予定
変更・キャンセルの締切
問い合わせ先
文例は、フォーム自動返信メールの設定方法と自動返信メール例文集を使ってください。
支払いが後払い、銀行振込、現地払い、カード決済のどれなのかで文面は変わります。特に、支払い完了前に「注文確定」と書くとトラブルになりやすいです。未払いの段階では「受付しました。支払い確認後に確定します」のように、状態を正確に書きます。
送信後の画面で案内する内容は、フォーム送信後のサンクスページ設計に分けています。
LINEやDMで注文を受けている場合
line 注文フォーム で探している人は、今すでにLINEやDMで注文を受けていることが多いはずです。
LINEやDMは、会話には向いています。急な変更、個別相談、細かい確認には便利です。
でも、注文の受付台帳としては弱いです。
注文内容が会話の中に埋もれる
数量集計が手作業になる
支払い済みか分からない
担当者が変わると経緯が見えない
キャンセルや変更の期限を追いにくい
おすすめは、LINEやDMを入口にしながら、注文内容だけはフォームに集約する形です。
案内文は短くて構いません。
ご注文ありがとうございます。
数量と受取方法を正確に確認するため、こちらの注文フォームからご入力ください。
入力後に受付完了メールをお送りします。
変更や質問はこのLINEでお知らせください。
会話は会話、注文データはフォーム。
この分担にすると、個別対応の柔らかさを残しながら、集計と確認漏れを減らせます。
FORMLOVAで注文フォームを作る流れ
FORMLOVAで注文フォームを作るなら、チャットで次のように頼めます。
グッズの注文フォームを作って。
商品はTシャツ、トートバッグ、ステッカー。
サイズと数量を選べるようにして。
受取方法はイベント会場受取か配送。
受付後に確認メールを送り、未確認、入金待ち、準備中、完了、キャンセルで管理したい。
作成後は、次の順番で整えます。
1. 商品と数量の項目を確認する
2. 受取方法と締切を決める
3. 支払い方法と支払い完了の条件を決める
4. 自動返信メールを作る
5. 回答一覧でステータスを使う
6. 必要ならGoogle Sheetsへ連携する
7. SlackやGmailで担当者通知を出す
Google Sheets連携は回答をCSVで書き出す / Google Sheetsに自動連携する方法、フォーム全体の自動化はフォーム自動化ガイド、送信後の分岐はフォーム送信後ワークフローに分けています。
注文フォームのチェックリスト
公開前に、この項目を確認してください。
商品名、サイズ、色、数量が分かれている
数量の上限や受付停止条件を決めている
受取方法と受取日が明確
支払い方法と支払い期限が明確
支払い前後のステータスを分けている
変更・キャンセル期限を明記している
注文控えが回答者に届く
担当者が新規注文に気づける
SheetsやCSVで集計できる
個人情報を不要に広く複製していない
フォーム公開前の確認は、公開前レビューガイドも参考にしてください。
そのまま使える関連Workflow
注文フォームに近いWorkflowは、次の3つです。
有料申込ハンドオフは、支払い確認が必要な申込や注文を担当者へ渡し、Gmail通知とSheets記録を残す用途に近いです。
Gmail予約確認メールは、受取日や確認事項をメールで返す流れに転用できます。日時や受取場所がある注文で使いやすいです。
Slack + Sheets記録は、新しい注文をSlackに流し、同時にSheetsに記録する入口として使えます。
注文後に未対応のまま残る回答を追うなら、未対応フォーム回答フォローも候補になります。
FAQ
注文フォームは無料で作れますか?
はい。商品、数量、連絡先、受取方法を集めるだけなら、無料のフォームでも始められます。ただし、自動返信メールのカスタマイズ、リマインド、Google Sheets自動連携、条件通知などの運用自動化は有料プランの範囲になります。
Googleフォームで注文フォームは作れますか?
作れます。回答をSheetsに出し、CSVでダウンロードし、回答通知を受ける基本運用は可能です。ただし、注文ステータス、支払い確認、数量上限、担当者振り分け、確認メール文面まで管理するなら、フォーム外の運用設計が必要です。
注文フォームと決済フォームは同じですか?
同じではありません。注文フォームは商品、数量、受取、支払い確認を整理する受付フォームです。決済フォームは、カード決済や参加費徴収までフォーム内で完結させる設計です。支払いが主題なら決済フォームの作り方を読んでください。
LINEで注文を受けるよりフォームのほうがよいですか?
会話や個別相談はLINEが向いています。数量、受取、支払い、キャンセル期限のように集計と確認が必要な情報はフォームに集めたほうが安全です。LINEで案内し、注文内容はフォームに入力してもらう形が実務的です。
注文番号は必要ですか?
注文数が少ないうちは、受付日時とメールアドレスでも管理できます。件数が増える、同姓同名がある、支払い確認や受取確認が必要な場合は、注文番号を付けると照合しやすくなります。
参考
- Google Docs Editors Help: View & manage form responses
- Google Docs Editors Help: Publish & share your form with responders
- Eventbrite Help Center: Create an event
- Eventbrite Help Center: How to access responses to custom questions
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執筆・確認情報
この記事は、2026年6月18日時点のFORMLOVA仕様、キーワード調査、Google FormsとEventbriteの公式ヘルプを確認して作成しています。筆者はFORMLOVAの開発者です。料金、各サービスの機能、回答通知や回答コピーの仕様は変更される可能性があるため、最新情報は各サービスの公式ページで確認してください。


